ジョイフル歯科クリニック

Updated on 2019年11月17日 in 歯科医院HP
0 on 2019年8月21日

歯科医院名:ジョイフル歯科クリニック

サイトURL:http://www.aomori-implant.jp/

 

今回、違反事例としてご紹介する医院は青森県のジョイフル歯科クリニックさん。現・医療広告ガイドライン開始前に制作されたサイトのため、ハッキリいうとガイドライン違反の基本形のようなサイトに仕上がっています。

それにしても朝波惣一郎先生というのは、福岡でも見かけるし、都内でも見かけるしで、いろんな歯科医院のサイトに登場される有名人?のようで…

こちらの医院を取り上げたのは、違反の基本形のおさらいとこちらの先生のように”有名人”によくある事例の検討のためです。

 

医療広告ガイドライン違反事項.1

違反箇所:

青い森インプラントセンター

 

問題点:

◯◯センターという表記はできません

 

違反根拠:

医療広告ガイドライン 第3-1-(4) 誇大広告

「○○センター」(医療機関の名称又は医療機関の名称と併記して掲載される名称)
→医療機関の名称として、又は医療機関の名称と併せて、「○○センター」と掲載することについては、
– 法令の規定又は国の定める事業を実施する病院又は診療所であるものとして、救命救急センター、休日夜間急患センター、総合周産期母子医療センター等、一定の医療を担う医療機関である場合
又は
– 当該医療機関が当該診療について、地域における中核的な機能や役割を担っていると 都道府県等が認める場合
に限るものとし、それ以外の場合については、誇大広告として取り扱うべきであること。ただし、当該医療機関が提供する医療の一部を担当する部門名として患者向けに院内掲示しているものをそのままウェブサイトに掲載している場合等には、原則として、内容が誇大なものとして扱わないこと。

 

 

医療広告ガイドライン違反事項.2

違反箇所:

症例ページ http://www.aomori-implant.jp/case/

 

問題点:

Before/Afterを掲載するためには、広告可能事項の限定解除要件を満たす必要がありますが、満たしておりません。

 

違反根拠:

医療広告ガイドライン 第3-1-(6) 治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等

省令第1条の9第2号に規定する「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等を広告をしてはならないこと」とは、いわゆるビフォーアフター写真等を意味するものであるが、個々の患者の状態等により当然に治療等の結果は異なるものであることを踏まえ、誤認させるおそれがある写真等については医療に関する広告としては認められないものであること。

また、術前又は術後の写真に通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項や、治療等の主なリスク、副作用等に関する事項等の詳細な説明を付した場合についてはこれに当たらないものであること。

さらに、当該情報の掲載場所については、患者等にとって分かりやすいよう十分に配慮し、例えば、リンクを張った先のページへ掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりといった形式を採用しないこと。

なお、治療効果に関する事項は広告可能事項ではないため、第4に定める要件を満たした限定解除の対象でない場合については、術前術後の写真等については広告できない。

 

※詳細な説明を付した場合はOK
とすると、某インプラントセンターのように、インプラントの副作用として「腫れることがあります」とだけ書いたようなものは、詳細な説明を付した場合と言えるのか?は、疑問が残るところではあります。

 

 

医療広告ガイドライン違反事項.3

違反箇所:

経歴ページ http://www.aomori-implant.jp/information/#a01

 

問題点:

◯◯学会会員の掲載はできません。◯◯学会指導医・専門医の掲載は、広告可能事項の限定解除要件を満たす必要がありますが、満たしておりません。

 

違反根拠:

根拠については、以下のリンクのページの「医療広告ガイドライン違反事項.2」をご覧ください。
https://haisha-yoyaku.net/thread/ikebukuro-dentaloffice/

 

医療広告ガイドライン違反事項.4

違反箇所:

患者様の声 http://www.aomori-implant.jp/blog/cat-891/voice/

 

問題点:

治療の内容または効果に関する体験談(患者様の声)の掲載は不可

 

違反根拠:

医療広告ガイドライン 第3-1-(5)
患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談

省令第1条の9第1号に規定する「患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告をしてはならないこと」とは、医療機関が、治療等の内容又は効果に関して、患者自身の体験や家族等からの伝聞に基づく主観的な体験談を、当該医療機関への誘引を目的として紹介することを意味するものであるが、こうした体験談については、個々の患者の状態等により当然にその感想は異なるものであり、誤認を与えるおそれがあることを踏まえ、医療に関する広告としては認められないものであること。
これは、患者の体験談の記述内容が、広告が可能な範囲であっても、広告は認められない。
なお、個人が運営するウェブサイト、SNS の個人のページ及び第三者が運営するいわゆる口コミサイト等への体験談の掲載については、医療機関が広告料等の費用負担等の便宜を図って掲載を依頼しているなどによる誘引性が認められない場合は、広告に該当しないこと。

 

 

医療広告ガイドライン違反事項.5

違反箇所:

メディアに紹介されました!
http://www.aomori-implant.jp/media/
http://www.aomori-implant.jp/blog/tvmedia/

 

問題点:

メディア掲載された旨は、広告可能事項ではない。

 

根拠:

医療広告ガイドライン 第2-3-ウ②

第2-3
医療に関する広告については、直接的に表現しているものだけではなく、当該情報物を全体でみた場合に、暗示的や間接的に医療に関する広告であると一般人が認識し得るものも含まれる。このため、例えば、次のようものは、医療に関する広告に該当するので、広告可能とされていない事項や虚偽・誇大広告等に該当する場合には、認められないものである。


新聞、雑誌等の記事、医師、学者等の談話、学説、体験談などを引用又は掲載することによるもの

① 新聞が特集した治療法の記事を引用するもの
法第6条の5第3項第12号で認められた「治療の内容」の範囲であり、改善率等の広告が認められていない事項が含まれていない場合には、引用可能である。

② 雑誌や新聞で紹介された旨の記載
自らの医療機関や勤務する医師等が新聞や雑誌等で紹介された旨は、広告可能な事項ではないので、広告は認められない

ここで、ワザとらしいですが疑問が。こちらの医院のTVメディアで紹介されました!というのは、どうやらご自身がYouTubeに動画をアップして、それを医院のサイトに貼り付けています。ということは、YouTubeに動画をアップするのは、そもそもNGということなのでしょうか?

結論を先にいうと、動画をアップするのはNGではありませんが、動画が広告に該当する場合は、医療広告ガイドラインを遵守する必要があります。

では、このように解釈する根拠を提示します。

第2 広告規制の対象範囲
1 広告の定義
法第2章第2節「医業、歯科医業又は助産師の業務等の広告」の規定による規制の対象となる医療に関する広告の該当性については、次の1及び2のいずれの要件も満たす場合に、広告に該当するものと判断されたい。
① 患者の受診等を誘引する意図があること(誘引性)
② 医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること(特定性)
なお、1でいう「誘引性」は、広告に該当するか否かを判断する情報物の客体の利益を期待して誘引しているか否かにより判断することとし、例えば新聞記事は、特定の病院等を推薦している内容であったとしても、1でいう「誘引性」の要件を満たさないものとして取り扱うこと。ただし、当該病院等が自らのウェブサイト等に掲載する治療等の内容又は効果に関する体験談については広告に該当すること(その上で省令第1条の9第 1 号の規定に基づき禁止されること)。
また、2でいう「特定性」については、複数の提供者又は医療機関を対象としている場合も該当するものであること。

誘引性と特定性を満たしていれば、広告として扱いますので、YouTubeにアップすること自体はNGでも何でもなく、内容によってはNGになりますよということになります。

 

具体例をあげてみたいと思います。

ある歯科医師S氏が自身の症例を動画にして、YouTubeにアップしました。ただし、その先生は、①自身のニックネームで動画をアップした、②ニックネーム以外に個人や歯科医院を特定できる情報が一切存在しない、③動画がBefore/Afterになっているという場合、上記要件の①誘引性も②特定性も満たさないので、広告ではありません。

一方、同じ歯科医師S氏が自身の症例を動画にして、YouTubeにアップしました。その動画と動画説明テキストでは、①歯科医師は顔出しでフルネームを語っている、②歯科医院の住所やHPのURLが掲載されている、③動画がBefore/Afterになっているという場合、上記要件の①誘引性・②特定性を満たしたということになり、広告として扱われますので、医療広告ガイドラインを遵守する必要があります。

 

話を青森の歯科医院に戻しますと、動画を見る限り①誘引性・②特定性を満たしていますので、広告ということになります。そのため、ガイドラインを遵守する必要があります。ただし、動画の内容自体は、単にインプラント患者の誘引のためのイベント告知なので、動画自体がガイドライン違反になることはないでしょう。

TVで紹介されましたということをサイトに掲載していたことがガイドライン違反になるということです。

 

【まとめ】
・サイトなどでTVや雑誌で紹介されました!というのはNG
・YouTubeに動画をアップするのはNGではないですが、①誘引性・②特定性を満たしていれば、医療広告ガイドラインを遵守する必要がある

 
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